解剖学(かいぼうがく)


 「解」は分ける、「剖」は刀で開くという字の意味の通り、人間の体を開いて分け、「形や場所」に軸をおいて話す分野です。
 例えば尿をつくる腎臓はおなかの中で背中近くにありますが、その形がソラ豆やインゲン豆にとても似ていると言われます。
 これは、英語で腎臓が「Kidney」、インゲン豆は「Kidney beans」となることから、海外でもそのように思われているようです。
 一方、腎臓が生きる上でどんな役割をしているかは解剖学よりも生理学の分野となります。
 このように、解剖学は形や場所の視点から、人体を理解するための基礎知識となります。
 もちろん、人体を理解する基礎となりますので、あん摩、はり、きゅうを含め医療系職種全般に関わる不可欠な科目です。
 解剖学で話す内容は多量で複雑ですが、決して他人事ではなくすべて自分の体にも当てはまるものなので、自分の体も教材として活用するとイメージしやすいと思います。

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